彼女に…思いがけず告白した翌日、僕も突然、会社の後輩の女の子に告白された。
皮肉か…
僕は当然、断った。
でも…
「どおしてですか!?私の何がいけないんですか!?直しますから!」
「いや、君がいけないとかじゃなくて……好きな人がいるから」
「どんな人ですか?その人は彼女なんですか!?」
「いや…、彼女じゃないけど…」
「じゃあ、まだ私にも可能性はありますね!」
「は?」
「お昼食べに行きましょうよ!」
どういう思考回路をしているんだ…。
誰がどうあがいたって僕の気持ちは…
後輩の女の子にまんまと乗せられ、いつの間にか2人でカフェレストランに並んでいた。
僕は食べながら、やっとハッとした。
「あのな、ハッキリ言うけど僕は……」
その時、窓の外の向こうから…
彼女が睨むようにしてこっちを見ていた。
「ちがっ…」
僕は慌てて立ち上がったら、コップの水をこぼしてしまった。
「あーもう先輩ったら」