「…おかしなこと言わないで!私はずっと、昔からこうだよ!昔っからおしゃべりだし、強いし明るいし…、それにさ………」


ついには言葉を詰まらせた。…ヤバい。



「うん…、きっとそうだったんだよな!僕も他のヤツらも福澤さんのことわかってなかっただけで…」

「あ、ちょっと小降りになった…」



窓辺に立ち、外を眺める彼女の肩が震えている…
鼻をすする音も…
泣いてるのか?



「…うん、わかった。無理に参加することないよ。実は僕も迷ってるんだ…」



彼女は黙って外を眺めている…。



「雨…やんだみたいだな。そろそろ帰るわ。ありがとう、助かった」

「高原くん今忙しい!?」

「え?別に…もううちに帰るだけだけど…」

「もうちょっと待って!」


彼女は急に引き止めだした。
だけど何を話すわけでもなく……動きが止まった。


「…何?」

「いいからちょっと待っててよ!」

「…?」


わけもわからず、僕はまた座った。


「………」



沈黙の中で、なんだか……