彼女は絶え間なくしゃべり続けた。



「この米も最高だねぇ!んー…」

「みやび…」

「この町にこんなとこあったんだねー。まぁもっとも私この町離れて長いけどねぇ。その間に…」

「みやび!」

「…何?」



何だろう…



彼女のしゃべりを止めてまで僕は何を言おうとしたんだろう…



僕の頭は真っ白だった。





「えっと…、元気…だった?」

「…うん。見ての通り。…あ、でもあんま見ないで。シワとかできちゃったし…もう!見ないでってば!」

「そんなん…大丈夫だよ、全然」

「もう……ははは」

「…………」





それ以上僕のしゃべりは続かず…



やっぱりぎこちなくなった。






「…りんちゃん遅いね!」

「…あいつ欲張りだからきっとたくさん取ってくるぞ」

「取ってこいって言ったのは高原くんじゃない。ひどいパパ」

「パパ?…あ、りんは弟の子だよ。僕は伯父」

「え、そうなの?私てっきり娘さんかと…。やだ、久々なのに私本当に恥ずかしいね!…ああっ!」