「僕らべつに別れることないんじゃないかな?みやびが北海道でまた頑張るの、応援するよ!な…遠距離恋愛しようぜ!」



彼女は…首を振った。



「どうして…納得いかないんだけど!なんでこうなったのか…わかんねぇ。今日だってすげぇ楽しかったしさ…」



彼女の目から噴射したように涙が溢れてきた。



「あーもう…、笑ってバイバイしようと思ったのに…っ」

「みやび…」

「うん…、納得いかないよね!わかった、じゃあ言う。あなたのことが……き…嫌いになったの!もう大っ嫌い!そういうこと…じゃあね!」






そう言い放ち、彼女は部屋へと消えていった。










彼女が北海道へ発ってから何週間過ぎ、クリスマスも終わり、年の瀬が迫っていた。




僕はあれから、ひたすら仕事に没頭している。




彼女のことは忘れよう



ということではない。



ただ忙しかったから。







僕はまだ、ずっと彼女を想っている。





最後のあの言葉はきっと本心なんかじゃなかった。