「…母さん、今度みやびと3人で飯食い行ってくれる?」

「ああそうね。私は構わないけど…みやびさんはいいのかしら?」

「昨日は緊張してついああ言っちゃったんだって。心の準備ができてなかったんだよ、母さんいきなり現れるから」

「まぁ私のせいなの?ひどい娘さんね!」

「そうじゃなくて…彼女はそんなことは言ってないよ!」

「冗談よ。ムキになっちゃって、かわいい息子ね」



母は僕をからかい、頭を撫でる。



「やめろよ…!みんな…笑ってんじゃねぇか!」

「かわいいかわいい!あ、お姉さんコーヒーおかわり!」



母は昔から、相変わらずのマイペースだ。
時々僕は恥ずかしい思いをする…。










夜、母はいびきをかいて爆睡している。

やっぱり遊び疲れたのだろう。




僕はベランダに出て、彼女に電話をかけた。


11月…もうすっかり冬の風だ。




「あ、もしもし。僕だけど。今何してた?」

『今?お風呂あがったとこ。まだ素っ裸だよ』