ここで引いたらきっとみんなにデマで゛泳げない゛とか言うに違いない。
『わかりました!!行きますよ!!』
まんまと葵の思うつぼになってしまった私は、この後の葵の企みで惨劇を知るよしもなかった。
―…
…青い海、広大に広がる空。
「何してんだよ!」
『…』
横からいきなり入り込んだ少し肌が焼けてる葵の姿。
人が景色を見て浸ってるのに…
ムードを壊す男めぇ~!!
「ビーチバレーやんないの?」
『私が運動音痴って知ってるくせにっ』
葵からの発案でみんなはビーチバレーに夢中。
そして、運動音痴な私は海を見ながら座っていた。
『葵と喋るとアホになるから泳いで来るわ』
「んなアホになんないわ!!」
海に向かう私の背にウガーッと叫んで怒る葵を完全に無視して海に足を付けた。