ジリジリとした太陽が嫌でも照りつける8月の夏休み。
そんな日は外に出ずに部屋でクーラーを付けて冷たいアイスを口に頬張る。
『おいひぃ~』
そんな幸せを感じるのは私だけ??
川上 楓(カワカミ カエデ)14歳の中学2年生。
8月中旬、既に宿題を終わらせて友達と遊ぶ日々を過ごしていた。
―…ピロピロ
『んぁ?誰だろう??』
ベッドに寄りかかっていた体を起こして、枕元に置いてある携帯をアイスを食べながらとる。
手にしっかりと握った携帯を自分の元に持っていき、未だに鳴り止まない携帯を開いた。
゛着信 葵゛
『うわぁ~、ダルイ奴から電話来たし…』
しつこい位に鳴り止まない葵(アオイ)からの電話を仕方がなく出た。