『あ、たしも…っ』
「ん?」
先輩は体を離して、涙を流して言葉が震えて上手く伝えられない私の頭に優しく手を置いた。
『功、先輩が好き…ですっ』
伝えたと同時にさっきよりも感情が抑えきれなくなり、涙がボロボロと溢れ出た。
涙で視界は滲んでたけど、かろうじて先輩の表情はわかる。
先輩は嬉しそうな表情を浮かべて…
「知ってる」
私に優しいキスを落としてくれた。
桜の木の下での愛の誓い。
これから先も…、
『ずっと…、ずっと一緒だからね!…功!』
そう笑い会った春物語―…
-end-
*プチおまけ*
『あ゛!!』
「何さ」
『真衣を助けるの忘れてた!!』
「え゛」
―…
「ムッキー!!尻餅ついてまで助けたのにシカトかい!!」
…そんな裏話でした。