学校の校庭の周りには桜の木がいっぱい咲いていた。

ひらひらと落ちる桜の花びらで地面は桜色。



『わぁ!地面が桜色!』


校庭で桜の木の下で子供みたいにはしゃぐ私は

桜井 愛美 (サクライ アミ)

入学したての高校1年生。



「何か、愛美って子供だね!」

『な!!違うもん!!』


隣でクスクス笑う中学からの親友の真衣に全否定した。

せっかく高校生になったんだもん。
大人になるために大人しくしなきゃ。

また、子供って言われるのイヤだし…



「あ!そういえば、シライシ先輩の噂知ってる??」

『シライシ??』


聞いたこと無い名前に首を傾げた。



「3年の白石 功 (シライシ ツトム)
校内有名の女好きらしいよ!」

『へぇ~』


まず、興味が無いね。
女好きの男なんて願い下げだよ。