また 春が来た






少し冷え込んだ朝を迎えた

まだ7時だけど目が冴えてしまった

外をみると懐かしい桜の花が咲いていた


「もう春か」


誰もいない部屋に自分の声が響く

窓を開けると 花弁が1枚肩に落ちた

薄桃色の花弁は今にも溶けてしまいそうだった