「ドタドタ。」
廊下を走る音がする。
「コラッ!、廊下は走るのだめ」
すかさず注意するのが風紀委員の里村里穂。
「いちいちうるさいなぁ。少しは静かにしろよガミガミばばぁ。」
こんなふうに言うのが幼なじみの浦和光太だ。
「ガミガミばばぁとはなによ!きちんとルールを守らないのがいけないんでしょ」
「2人ともなかがいいね。付き合っているのかな??」
こんなふうにいつも2人を茶化すのは里穂の親友の真帆。
「つき合ってない!!」
「息がピッタリだね~。」
「おい!真似するなよ」
「そっちこそ!」
「光太!レポート出してないだろ。ちょっと職員室にこい。」
「あっヤバ」
光太を追いかけてるのは社会科の河野先生。提出物にうるさい先生で有名だ。
「里穂あとで覚えてろよ。」
「だーかーら走るのだめ!もの覚え悪いんだから」
「ねぇ里穂早く委員会いこ。確か目標決めるんだったよね?