私は橘くんの温もりで

落ち着いたのか

いつのまにか震えが止まった


「もう、大丈夫だな」

そう言って私を下ろした


「あ…ありがと…」

「ん」

それだけ言って教室に入っていった


私も後をついて行く



「あ、でさ20人分はあるみたいだから、あと10人分かな」

「じゃあ5人ずつ作ればいいね」

「なんかメイドとホストみたいのしかないらしくて違うのがいいみたい。何かいい案あるか?」

「んー……。」

「ナースとかはどうだ?」

「あ、いいかもしれない!けど作れなくない?」

「いっそのこと買えばよくね?金はみんなに言って集めればいいし」

「そうだね!そうしよう」

「じゃあちょっと早いけど帰るか。今日は送ってく。」

迷惑ってゆったのに……

心配してくれてるんだろうな

あんなことあったし

「いや、大丈夫だよ。」

私は断った

だって橘くんの優しさを

知るのが怖かった


「ん、そっか。気をつけて帰れよ。じゃあな」

「ばいばい」