駐輪場に着くと橘くんは

自分の後ろを指差した



「昨日も送ってもらったし。その、悪いからいいよ。まだそんな暗くないし1人で帰れるよ」

「今日、不審者でたぞ」



え?不審者?

さすがに怖くなった

あのことみたいに

なるのはもう嫌だ……



また涙が出そうになった



やばい。ばれる。

私はくるっと後ろを向いた


すると後ろから

「だから送ってく。とりあえず乗れ」

と私の前に自転車を置いた



「ありがと…」

「どういたしまして」