「わからないかぁ〜。」


「逆に、犬川君って好きな人いるの?」



気になった私は逆に質問を返す。
それに犬川くんは微笑んで、こう答えた。



「へへ、秘密」



「え、なんかずるい…その答え…気になるよ…」




犬川くんのその返答にもやもやを抱えながら
再び問題集に目を通した私だった。




「猫宮さん…猫宮さん!」


「え!なに?」



頑張って勉強していると犬川君に呼ばれて反応をする。