「なら行くぞ翠」

「はーい、馬鹿についてきまーす」

「何が馬鹿だおい!」


楽しそうな二人。
その姿を見つめることしかできない私。

私もあの中にまざれたらなって
心のどこかで思ってる。

入れるわけないのに、馬鹿だな私。

夢みすぎだ。

ポンッ
「じゃあな、ちび」

「!?...じゃ、じゃあね!」

いきなり肩に手をおかれ動揺を隠せない自分が馬鹿に思えてくる。

私を見て翠がニヤニヤしてこっちを見ているのに気づき、それにもまた照れてしまう。

翠もまたね!と手をふって輝についていった。

それに私も振り返し
二人をあとにした。