「次の次3男だから一緒に応援しよ?」

「いいよ。たっくんの応援はなしね?」

たっくんとは
倫紀の好きな人。

文化祭の時に
腕に書いたたつひこって人。

「あー。そっか、応援せんでって言われたね」

あたしたちは
自然に倫紀から離れた。

嫌いって訳じゃなくて
応援してしまいそうだから。

「ここならいいよね?」

「多分いいと思うよ。」

絵理はやったーって
いってた。

「そんなに嬉しい?」

「いや。ノリで」

絵理といれば
笑いが絶えない。

―あっ。

「そういえばあの件話した?」

「なんて言う?ともちゃん信じちゃってるし今から言うのも…」

それは
倫紀のクラスで
愛してる事件の人。

あたしにしたことを
今、倫紀にしてる。

だけど倫紀は
気付かない。

なんで倫紀かと言うと
倫紀はぶりっこという噂があり。

だからみんながキモいっていうから
あいつが
何も知らない倫紀に…

今日の朝だって
倫紀はあいつにあげる手紙を
書いてきた。

内容は
気持ちはわかった

嬉しい

だけど好きな人いる

ということが書いてあった。

それを見て
あたしは何も言えなかった。

倫紀がトイレにいった時
絵理があいつに呼び出されて
冗談っていっといてって
言われたらしい。

そんなのってないよ。

「冗談っていったら泣くよね…」

「どうしよう!」

そう話してると
男子がスタートして…

頑張れーって
応援した。

「あ!あの話なかったことにしてってどうよ?」

あたしの頭に
思い浮かんだ言葉。

「ナイスアイディア!」

あたしと絵理は
なんだか
すごくほっとしたけど
いうタイミングがなくて
明日の朝言うことにした。