車の中では
さっきのことでいっぱいだった。

「普通さぁ人が受験するっていっててしかもその人の前でその学校バカにする?美優聞いてる?」

「ってそんなこといわれたの?」

ありゃあ、

羽菜のお母さん
言い過ぎだよって
思うけど…


空には
無数の星が散らばってた。

達弥くん。

あなたは
こんなキレイな夜空を
見てますか?

空はずっと
続いてる。

空は
あたしも達弥くんも
みてる。

月が見えた。

月って
自分で光ってるんじゃ
ないんだって。

本当は
自ら光を出してないんだ。

月は
太陽の光が当たって
反射して
あたしたちは
それを見てるんだって。

あんなにキレイな月も
太陽の手を
借りてたんだ。

太陽のおかげで
輝けてる。

それってステキだって
思わない?

月だって
誰だって
1人じゃダメなんだ。







達弥くん…

あなたは
誰を必要としてる?

達弥くんは
いい人だから
みんなが
助けてくれるよ。

あたしは
ダメな人間。

人のいうことを
素直に聞けない。

何でだろう?

あたし…

どうすればいい?