中学2年の夏。私は友達をだれもかれも失
った。
きっかけは青春漫画みたいなことだった。
クラスの人気者だった絢瀬くんが、私に
恋してしまったのだ。
私は当時とんでもないド天然だったけど
、さすがの私でも分かった。
そのあと明らかに女子の視線が冷たくな
って、私は彼を振った。
その次の日から、誰も、そう誰も私を認
識しようとする人はいなくなった。
私からすれば迷惑な話だ、勝手に恋され
て振っても調子乗ってるって囁かれ、
付き合っても不釣り合いだから別れろっ
て言われる。
私は家に帰って笑って、そして泣いた。