…入ったのは良いものの。




「誰だ!」

「海鳴村の奴か!」

「殺せ!」

「いっ、
嫌だああああっ!!」




外にいた腰に刀集団の男が中にもいて。

あたしを見つけた途端追ってくる。




もう、本当にやめてほしいよね!!




でも、駄目。

逃げてばかりじゃ…。

あたしだって、刀持っているんだよ?

頑張って戦う価値はあるかもしれない!




あたしは急ブレーキをかけ、180度振り返り、櫻刀を取り出し、かまえた。

よし、これで勝てる…はず!




我ながら無茶苦茶だなぁ…。






「「「………」」」





男たちは櫻刀を眺め、固まった。

襲う気配は、感じられない。