「何があったの?」

私は夕べのことをかいつまんで話した。

「ペギーちゃん、金髪碧眼なんでしょう? だったら、あいつの子供って可能性は極めて低いわ」

「どうして?」

あっさりそう言い切られて、私は目を丸くする。

梨音が唇を綻ばせた。

「それとも、あれ?
 やっぱり、真朝にとっては、須藤響哉は『ミスター・パーフェクト』?」

からかいを帯びた問いかけに、思わず頬が赤らんでくる。

「あーあ、あっさりアイツに落とされちゃって。
 親友としては心中複雑だわ」

梨音は、くすりと笑いながらそう言った。