僕に唯一できることと言えば

ただいつも通りの態度で接することだけ。

手を伸ばせば触れる距離にいたって

手を伸ばす勇気なんか僕にはない。



「キヨ!彼女できた?」

「はっ⁈」

突拍子のない質問に思わず苦笑いしたボクニ姉ちゃんは、いたずらっ子みたいに笑い返す。