「ねえキヨ、聞きたい事があるんだけど」
「何…?」
「キヨから見てあたしくらいの年齢の女って恋愛の対象になるのかな?」
「何…急に…?」
「会社の友達が高校生の男の子を好きになっちゃったんだって。
そういや、キヨも高校生だし…キヨの年齢から見てあたしくらいの年齢の女ってどう?」
なんだ…友達の話しか…。
少しだけ残念な気持ちが
知らずうちに僕の背中を押していた。
「恋愛の対象だと思うよ。…
僕だったらね!」
「おばさん扱いじゃないんだ?」
「たかだか5歳差だろ?そんなの…すぐに飛び越えるさ」
そう
僕が社会人になったら
堂々と君に…
この
近くて遠い距離を飛び越えて行ける。