やばい。

やばい。

やばい。

うずくまり、堪える。

何を堪える。って

それは男の事情だろうよ。

そう、理性を保つ。

「何やってんの?」

気づいたら不思議そうな顔をして姉ちゃんがうずくまる僕を見ていた。

「べ、別に?」

焦って向き直ると姉ちゃんはいたずらっ子のようにニヤついた。

「着替え覗かなかったでしょーね?」

「カーテン閉まってんだから見えるわけないだろ?」

慌てる俺に「やらしー」なんて、いつもの姉ちゃんらしい対応で

僕は焦りながらも安心した。