……………………

「うえぇーーい!!!」

ぬる目の湯船に
ザップリつかって、
息を吐き出す。

あの後、

夜の仕事がある未来と、
別れて帰って来てから
もう数日経った。


だけど、その間、
未来からの音沙汰は
全くなくて…。


こっちの住所は知らせてあるし、

ま…問題はないと思うけど………。

湯船に顔を突っ込み、
豪快に
両手で、ジャブジャブ擦る。

「う~い…!
気持ちい~…♪」

「オヤジ臭いよぉー…

日向ー。」

洗い場から、いきなり声がして

驚いて顔をあげると……。

がっかりしたように、
肩を落として

風呂椅子に座る未来の姿が、そこにあった。

「な!!なんで…!!」

「駄目だよー…、

可愛い顔してそんな事しちゃ~…。」

やれやれ…と言っか感じで溜め息をつきながら、

スポンジにボディーソープをプッシュした。

数回、手で揉み泡立ててから体を洗い始める。

「ん~♪
桃の香りっていーよねー♪

なんかこー…、
ドキドキするよねー♪」

「ここで何してんだよっ!」

「何ってー、
お風呂入って、1日の疲れを落としてるんだよー?

やっぱ、お風呂は
日本式に限るよねぇー」