「ちょ、寒い!」


「当たり前です。布団剥がしたんだもん。」


なんて得意気に宣言していたら、何故かベッドにダイブしている私。



「うわっ、急に引っ張らないでよ!!」

「…菜々子が悪い。はぁー、暖かいし柔らかいし布団よりいいかも。こうされるの分かってて布団取ったんだろ?」

「って朝からどこ触ってるんですか!」

「ん?朝とか関係ないし。」





まずい、このままでは私の劣勢だ。
流されてはいけない。
彼にかかれば私の一人や二人簡単に思い通りにされてしまう。





「ねぇ、朝ごはん食べよ!」

彼の腕の中で必死に訴えてみる。




「ん。」


おっ、意外とすんなり効果があった。















「朝ごはん食べてからさっきの続きな」






お味噌汁を注ぐのに何時もより時間がかかったのは言うまでもない。