……コイツ…教師よりも僕のことわかってる…
「さ、さんきゅ…」
「こっちこそさんきゅ!!!そろそろ時間だし戻るか」
「そうだな…」
僕は使用終了のボタンを押してID認証をし自習室を出た。
Aクラスの教室に戻ると、 担任の五十嵐がいた。
「おう。お疲れ」
「遅れましたか?」
「いや。まだだが全員いるなら始めよう。」
五十嵐の一声で全員が起立した。
「「おはようございます」」
「おう。おはよう」
淡々とSHRが進んでいった。
「―――今日の連絡は以上だ。質問は?」
「「ありません」」
「では1時限目の準備にとりかかれ」
僕と颯は考古学教室に向った。
「お前朝どこに行ってたんだ?」
「………………………………」
名前を呼ばれないため僕は返事をしなかった。