一瞬にしてだらけきった悠人は瞬時に姿勢をただした。
………………忙しいやつだな…
ふと、悠人のタブレットを見ると真面目にメモを取っていた。
…………こんなに真面目にやってるならいつでも教えてやるかな…
僕がそう感心してるところで悠人がまた爆弾を投下した。
「……お前結構物知りなんだな」
―――――前言撤回。
「…………次からは他の人に教えてもらえ」
僕が部屋を出ていこうとすると悠人はまた僕の腕を掴んだ。
「あぁ〜!!!嘘だって!お前が頭いいの知ってるから頼んでるんだよ!お前じゃなきゃダメなんだ!!!」
「…………どうして僕じゃなきゃダメなんだ?」
悠人はあからさまにホッとした顔で言った。
「他の奴らだと怠けそうだし、それに、お前の知識量はAの中でもダントツだと思うから」