「おい…女みたいって言って怒ってるのか?冗談だよ。冗談!」
僕はそれに関しては一言も触れなかった。
「そんなことはどーでもいい。今回はどこなんだ」
急な話題転換に悠人は不思議そうな表情をしていた。
「え、えーと…考古学のギリシャ神話の神々の名前と役割」
「は?まだそこなの?」
「しょーがねぇだろ?Aと違ってDは広く浅くやるんだから」
「まぁいいや。」
僕は悠人に頼まれた部分をさくさく説明していった。
「―――っと。理解できたか?」
「……………………大体は……」
……絶対これ覚えきれてないだろ…
そう思った僕は、悠人を見据えた。
「一応、まとめた資料お前のに送っとくからちゃんと理解しろよな」
「!!!マジ!?やった!さんきゅー♪」
「だからって気を抜くなよ」
「………………はい」