その話が終わったから気を取り直す
ため、ドリンクを取りに行った。


そこでばったり、広瀬くんに
会ってしまった。


「椎名、今日はお疲れ。」


「広瀬くんこそお疲れ様。」


「ねぇ、ずっと気になっていたんだ
 けれど、椎名と圭太って付き合って るの?」


「えっ、なんでそうなるの?」


「だって、さっきも一緒に遅れて
 きたじゃん?2人で何してたの?」


広瀬くんの視線が冷たい。

彼女でもないのに誤解されたくなくて黙りこんでいると、


「こないだのお礼だよ。

 椎名こないだ体育祭の準備手伝って くれたからお礼しただけ。

 お前らが俺も来いって言うから来て やったんだぜ?せっかくの2人きり の時間を邪魔するなよー」


「ふーん。
 まあいいや。

 じゃあ、
 お前今彼氏いないんだな?」


「うん…」


「じゃあ、手伝え。

 ケータイ使えるようにしといて。」


「?? 分かった。」