それからも競技は3位や、4位という、
微妙な順位が続き、
残りはクラス対抗リレーと
色別リレーだけになった。


そして、次はクラス対抗リレーだ。

1走は彩夏

2走はみきちゃんっていう
   正直浮いてる子
3走はえり

で、アンカーが私。


「よーいっ!パン!!」


ピストルの音と同時に彩夏たち、
1走が走り出す。

彩夏は、2位でバトンを渡した。


みきちゃんが走り出す。
だけど他の人より圧倒的に遅い。

あっという間にビリになって
しまった。


バトンをもらったえりは、
ものすごい速さで前の集団に
追いついた。

そして、追いついたところで私に
バトンが回ってきた。



「結依!後はお願い!」


「うん!頑張る!」


私達は、幼なじみの阿吽の呼吸で
バトンパス中に集団を抜かした。


前にいるのは7組だけ。

これなら抜かせる。


私は、無我夢中でひたすら走った。

最後の直線になったら、7組の子と
並んだ。


そして、一気にスパートをかけた。


そして、私が走り切ったのと同時に、
ピストルが鳴った。


「結依ー!
やったよ!おめでとー!」


彩夏が抱きついてきた。


「私達のバトンパス最強じゃない?」


えりもきた。


「やったね!超嬉しい。」