みんなの場所に戻ると、

「椎名、お疲れ。」


「ありがとう。広瀬くんもお疲れ。
すごい速かったね。」


「だって俺だもん(笑)てか、
 さっきの件、俺の勝ちだよね?」


「え、なんでよ。
私、2人抜かしたよ?」


「あれは、俺のお陰でしょ?」


「...たしかにあれは、広瀬くんが
速かったもんね。
でも、抜かしてはないじゃん?」


「まあ、俺のお陰でしょ?
だから俺の勝ち。
ってことで命令聞いてもらうから」


「分かったよ...
それで命令って何?」


「椎名、三島と仲いいよな。
だからこれからいろいろ協力
してよな?」


「う、うん。
それだけでいいの?」


「あれ?何?お前ドM?
もっとイジめてほしいのか?」


「ちがーう!
これだけでいいです。」


「しゃーねーな。
あ、そういえば椎名はご褒美
何にしようとしてたんだ?」


「んー?
私はねー、広瀬くんに駅前の
アイス奢ってもらおうかなーって
考えてたの。」


「ふーん。」


「何よ。その反応。」


「別に~。
あ、圭太ゴールした。
2位とか結構やるじゃん。」


「やっぱり私のお陰でしょ?(笑)」


「いや、そこは俺のお陰だね。」


「はいはい(笑)
ムキにならないの。」


「言い出したのは椎名だぞ?」


「すみませんねー。」