家に帰って袋を開けると、丁寧に
畳まれたタオルと可愛く包装されたクッキー、そして手紙が入ってた。

タオルは金曜日、椎名の隣に
いたときのほんのり甘い香りがした。

手紙を開けると、

『広瀬くんへ

手紙って形ですみません。
彼女でもなんでもないのに
重いですよね?
なので読んだら捨ててください。
本当は言葉にしたかった事を
手紙で書きます。

金曜日は本当にありがとう。
私、あのとき1人で寂しくて
誰かに一緒にいてほしくて、
広瀬くんがいてくれて心強くて、
広瀬くんの気遣いが嬉しくて
更に涙が出てきそうでした。

 あんまり長文だと気持ち悪いので
 ここらへんで。

 あ、クッキー焼いたけど、
 ダメだったら捨ててね!
 お腹壊して死んでも
 責任とれないよ。     』