朝のホームルームが、終わったら
取り返そうとしたけど、そのまま
1時間目がはじまってしまった。

仕方なく相手に悪いと思いつつ、
椎名からシャーペンを借りた。

気を遣ったのか、椎名はピンクのシャーペンをとったあとに、
水色のドットのシャーペンを
渡してきた。

水色でも充分女子っぽいけど、
そういう気遣いが嬉しかった。

会話をしながら、女子とかにあまり見せない本性を見せたから、
少し驚いてたけど、
くすりと微笑んでた。



プリントをはじめても椎名の
笑顔が頭から離れなかった。