「…ありがとう。」 私を抱きしめてた広瀬くんがゆっくりと離れて出て行く。 『今日の放課後、図書室来て?』 授業中、こっそり話していた時に 言われた言葉。 何言われるのか分からなくて、 ちょっと、不安だった。 やっぱり話は昨日の告白のことだった。 「俺の話、聞いてくれる?」 「うん。」 私が返事をすると広瀬くんは 静かに丁寧に話し始めた。