助けてくれたのはエイなのに、アタシは先輩のことしか頭になかった。 男たちがエイの剣幕に負けてアタシたちの視界から消えていった。 『エイ…………………』 なかなかこっちを向かないエイに声をかける。 風がアタシたちを包み込んでいく。