あぁ、そうか、と思った。 エイはマキちゃんと別れた後女をとっかえひっかえしてたから、 まだどこかで期待してたんだ、と。 アタシにもチャンスがあるんじゃないかって。 アタシはとことん馬鹿だ。 エイの、その女の子を見る目は―――――― いつもアタシが夢に見てた、熱のこもった愛しいものを見る目だった。