私の事を、凄く好きでいてくれるなんて、本当に嬉しい、そう思った私は、修にギュッと抱きついた。

修は、クスッと笑って、私を抱きしめ返してくれる。…本当に幸せ者だ、そう思った。

…その日以降、相変わらず大久保さんのイヤミは、減ることなく、なじられっぱなしだけど、修が知らない所で威嚇してくれてるおかげで、仕事はなんとか進んでいく。

「…矢沢さん、これ」
「…え？」

出来上がった書類を私にて渡してくれたのは、第2企画部の泉さん。
初めて手伝ってくれる人が現れた嬉しさで一杯だ。

「…ありがとうございます、泉さん」
「…一緒に仕事してるんだから、当たり前」

これがスタートだったのか、他の第2企画部の人達も、私に手を貸してくれるようになった。