・・・仕事にも大分慣れ、半年が過ぎた。

失敗をしながらも、先輩たちに助けてもらい、

苛めに遭っても、へこたれなかった。

危険な目にもあったりしたけど、彼が私を助けてくれた。


「おい、ボーっとしてないで、さっさと仕事に取り掛かれ」

「へ?!あ、はい」

・・・仕事場では毒舌で、怒られっぱなしだけど、

2人きりになると取って返したように、真逆になっちゃう先輩。


大谷修。…私の彼氏。


沢山抱きしめ合い、キスをしたけど、それ以上の行為に進まない。

…それが私の今現在の悩み。

…私には女としての魅力が薄いのか?


はぁ~っと大きく溜息をついた。


「矢沢さんちょっといいですか?」

「…はい、なんでしょうか?」

誠に呼ばれ、デスクの前まで歩み寄る。


「まだ早いかもしれませんけど、ちょっとした企画を、

矢沢さんに任せたいと思いまして」

そう言って微笑む誠。

私は、嬉しさのあまり、大げさに喜んでしまった。