晴斗の唇が触れたのは右の頬。


晴斗は指であたしの唇を押さえた。


「ここは、次会った時な」


あたしは縦にぶんぶんと首を振る。


そしてそのままお父さんとお母さんの方に走り出す。


二人の元に着くと叫んだ。


「晴斗!待ってるからね!大好きっっ!!!」


周りの人が皆こっちを見る。


晴斗もぎょっとしていた。


けど、


「俺だって大好きだかんなっっ!!」


と叫び返してくれた。