「約束…」


ぼそりと聞こえた。


「いつか、迎えいくって、忘れんなよ!」


そしてそうはっきりと言った。


「当たり前じゃん!」


ほろりと涙が零れる。


「あたしの事お嫁さんにしてくれないと許さないんだからね!」


紙を握った手で晴斗の胸をとんと押す。


「当たり前!」


晴斗もにかっと笑う。


そのまま晴斗は顔を寄せてきた。


あたしは目を閉じる。


ちゅ。


「へ…?」