「お父さんとお母さんが旅行先を沖縄にしたのは、この用事の為でもあるんだ」 いつにも増して真剣な 顔。 「幸。待っててくれる?」 お母さんまで。 あたしはふっと息を吐いた。 「分かった。宿で待ってるから、行ってきて?」 言った瞬間二人は安心した様な顔になった。 「ただし」 そこにあたしは付け加える。 「いつか、その用事について、あたしに話してくれる?」