何で、こんなに晴斗の事考えちゃうの?


分かんないよ。


自分の心も、晴斗の事も。


部屋に戻ると、お父さんが起きて、顔を洗っている時だった。


「幸!どこにいたんだ。今から外に出てみようと思ってたんだ」


確かに、お父さんは慌てた様子で顔を洗っていた。


「ごめん……。目ぇ覚めちゃったから、ちょっと散歩に行ってたの」


素直にそう言うと、


「そうか……」


と、お父さんはほっとしたような顔をした。