「そっか」 晴斗もまた同じように、そう呟いた。 「戻りました〜」 晴斗は宿に着くと由美子さんと何言かな話してから、奥の厨房に入っていった。 きっと、旦那さんも起きているんだろう。 皆、頑張ってるんだなぁ。 こんなに早起きで。 これが毎日なんでしょ? それを晴斗は、どうしてやっているんだろう。 まだ幼い晴斗は、どうしてここでこんなことしてるの? そう思って気づく。 いつの間にか、晴斗の事を考えていた。