「はぁ、はぁ、はぁ」


やっと、着いた。


めっちゃ息が上がる。


幸の部屋の近くまでは来たものの、その木からは結構な距離がある。


この距離、飛ぶしかねぇか。


「は、晴斗君?!」


すると下から、驚きの声を上げる里美さんが。


「俺、飛びます!」


「えええ?!待って晴斗君!危ないって!」


里美さんに宣言をし、俺は、木の幹から思い切りジャンプした。