幸の部屋であろう部屋の一番近くの木に足をかける。 木登りなんかした事ねぇけどやるしかねぇ! 幸の部屋の窓は開いていた。 さすがに密封していては暑いのだろう。 沖縄が暑くて良かった。 幸に会ったら抱き締めてやろう。 会えなかった分、思いっきり抱きしめてやろう。 俺がいるから大丈夫だぞって。 悲しい事苦しい事、何でも俺に吐き出せって。 俺は必死に幸の部屋を目指した。