幸が沖縄に来た事を知ってから三日目。 ピンポーン もう日課になったかのように俺は幸の家のインターホンを鳴らす。 「はーい」 出てきたのは、里美さんだった。 「こんにちは」 「こんにちは」 挨拶をし合い、家の中へ入れて貰う。 「あのね、今日は、幸の部屋に案内するわ」 「え」 唐突に言われた。 「声をかけるだけ、してくれないかな?」 そこには、ただただ娘を心配する母の顔があった。