「そしたら幸司さんが自分の家に私を連れて行って、いきなり私を自分の両親に、俺のお嫁さんですって紹介したの」


「え、あの、幸のお父さんが?」


けらけら笑う幸のお母さんを俺はびっくりして見た。


あのしっかりそうな幸のお父さんがそんな事を…。


「もちろん幸司さんのご両親はびっくりして。幸司さんは、私の両親には話したか聞くの。私は親に何も言わずに病院に行ったから、まだ話してないって言ったの。そしたら幸司さんが今から私の家に行くって」