「これ、読んで!読んだら返事ください」

って徹の胸に手紙を無理やり押し付けて…



手紙を渡してから徹が返事を言うまでの時間、
ほんの数秒だったのかもしれないけどとっても長い時間に感じた。


私はずっとうつむいていたけれど、顔を上げて徹の顔を見た。



徹は少し戸惑った顔をしていて…



私、振られちゃうのかな…。告白したのやっぱり迷惑だったかな。

そんなマイナス思考なことばっかりが頭の中を駆け巡った。

勇気出したのにな…。もうこの場から逃げ出したいよ。



徹が、小さな溜息ひとつついてしゃべった。

「ごめん、おれ彼女いる」


え?ショックすぎて声にならなかった。


いや、ショック。より驚き。

さすがにその答えは予想してなかったよ…
噂も聞いたこともなかったから…