ピーンポーン

二人で抱き合っていると、ふと陽気な音が聞こえてきた

一瞬、ふっと動いた龍の体を私はまたさっきより強い力で抱きしめる

それにびっくりしたのか、龍の動きが止まった

「いかないで……」

小さく小さく漏れたその声が音となって消えた

私をぎゅっと抱きしめると、その手を離して、そのま私の手も離す