私が話終わって顔をあげると、龍はいつもみたいに優しい顔のまま私を見ていた

「ありがとう…めぐ」

それだけ言って、私の頭に軽く触れる

目を静かに閉じた後、もう一度ゆっくりと開いた

「…少しかもしれないけど、めぐのこと知れたのかなって…思うよ。ありがとう」

そう言って、ぎゅっと大きな大きな腕で包み込んでくれた

それに応えるかのように私も自分の腕を精一杯のばして、龍に触れる